ごほうび日記  [ Perro Dogs Home 預かり日記 ]

業務妨害


出不精


「デブ ショウ?」
「誰に向かって言っているんだよ。」(エディー)

元の体型に戻ったエディー、その分皮下脂肪による保温力低下か、すっかり出不精になったこの頃。(全く関係ないと言えるが。)
早出をしなければならない時、散歩の時間も早朝になるが、夏と違って日の出前で辺りは薄暗く、しかも寒い。こちらも寒さ堪えて「さあ、行くぞ!」と声を掛けるが反応が鈍い。鈍いと言うか温かい場所から動こうともしない。
先住ジョンもその点似たり寄ったりではあるが、渋々動くのにつられて散歩の準備に入る。

室内外どちらでも用を足すので、トイレ目的の散歩ではないが、それでもひととおり済ませば、遠回りせず早く帰ろうと訴える。この仕草は何を訴えているのか分からなかったが、何時もの道を行かず家の方に向かうと、グイグイ引っ張り、玄関を入ると室内のドア前にしっかり座り、「早く開けろ〜い」と待っている。



「温かい日差しは好きなんだけどね。」(エディー)
「南国生まれの犬種じゃないよな、確か。」



「早くしないと、吠えるぜ。」(エディー)
「その顔、嫌われるよ。」

エディーの好きな場所は、膝の上や腕の中。そして布団の中。
誰にも構って貰えない時は、テーブルと椅子の僅かな隙間にまるで猫の様に丸まっている。この隙間にワンジャンプで椅子に上がるが、その先にはガスストーブがあり、ちょうど温かい風がくる場所でもある。
人懐っこいのと寒がりは天下一品のエディーである。
2010年12月17日(金) No.68

エジル


寒がりエディーの寝床は誰かの布団の中。今までの預かりワンコは大きい奴も殆どが私の足下か枕を並べて寝ていたが、エディーのお気に入りは家内の布団。
その様子を見ていた先住ジョンまで、家内のところで寝ていることが多くなった。家内が朝方、息子の弁当作りで先に起きてしまうと、いつの間にか私の布団に潜り込んでいる。幸いにも散歩の催促で起こされることがないので、ちょっとは寝坊出来るこの頃である。(暗いし、寒いし)

長女が「クロちゃん」と呼ぶことは今も変わりない。何時の頃から長男が「エジル」と呼ぶようになった。どうやらサッカー選手にいるらしいが、エディーをエジルと呼ぶのも何なんだ。語呂があわせか。

寝床に入る前、エディーは不思議と長男の部屋に入り一周する。何時だったか、長男の布団にシッコをしたことがあり、それから長男には吠えなくなった気がするが仲間になったのかも。しかし、次男には未だに吠え叫ぶことがある。なかなか気難しい一面を覘かせるエディーである。



「そんなことはございませんぜ。」(エジル?)

先住ジョンも膝関節脱臼を患って以来、膝の負担を軽くするため減量した。エディー共々フード量は少なめであるため、腹が減って仕方がないのか、私が何か食べていると必ず足下に仲良くお座りしている。その目は完全物欲しそうな目をし、貰えなくても食べ終わるまでじっと見つめられる。最近はエディーの方が諦め早いが、貰えそうに感じると行動は機敏である。下手に食べ物を落とすと大変な勢いで捜す。こちらも食べられてはと慌てる。
(決して私が拾い食いをする意味ではないが。)



物思いに耽るエディー・・・か。
2010年12月08日(水) No.67